平成28年8月3日午前11時ごろ、薬学研究科本館4階で、薬品の調合中に小規模の火災事故(延焼範囲は0.4 平方メートル程度)が発生いたしました。
消火器による初期消火よって出火後すぐに火は鎮火し、その後、京都市消防局による現場検証を受けました。
近隣住民の皆さまをはじめ、多くの方々にご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。今後はこのような火災事故が発生せぬように万全を尽くす所存でございます。
作業従事者1名がドラフトチャンバー内でアルコール誘導体を含む試薬に還元剤を滴下する実験を行っていた際に、フラスコ内で発生した水素が何らかの原因で発火しました。そのはずみで手に持っていたフラスコを床に落とし、中に入っていた試薬が燃焼しました。実験室に延焼はなく、初期消火によって火は直ちに鎮火しました。同室にあった他の試薬については、火が出た場所から充分に離れたところに保管されており、試薬瓶の損傷や試薬自体への引火はありませんでした。
作業従事者は、左手及び右手背部に熱傷を負っていたために、駆けつけた救急隊によって本学医学部附属病院に搬送されました。しかし、保護具を着用して作業をしていたために軽症であったことから、当日の現場検証にも立ち会いました。