京都大学医学部附属病院地区における火災について
皆さまからのご質問
皆さまからのご質問に以下の通りご回答いたします。
- Q1 :
- 火災が発生した部屋で使われていた放射性物質は何ですか?
- A1 :
- トリチウム(H-3)とインジウム-111の2種類でした。
- Q2 :
- 火災が発生した部屋ではどのような実験が行われていたのですか?
- A2 :
- 新薬の開発のために、動物の体内での分布状況を調べる実験を行っていました。
- Q3 :
- 火災により放射性物質が外に漏れたのではないですか?
- A3 :
- 消火時に排煙などで放射性物質が漏えいしていないことを、消防の方にご確認いただきました。
鎮火・消火後の本学教職員による測定でも、放射性物質が外部に漏えいした痕跡は検出されておりません。また、放射線につきましても外部に漏えいしていないことを本学教職員が測定によって確認しています。
現在も連続測定器を用いたモニタリングを実施しており、情報を公開して行きます。
- Q4 :
- 消火に使用した水が汚染して外部へ漏れていたのではないですか?
- A4 :
- 消火水とともに、放射性物質が外部へ漏えいした痕跡は検出されておりません。
また鎮火後に、建物内部に消火水とともに流れていった痕跡も現在のところ検出されておりません。
念のため、実験室のすぐ外部の壁面や道路、土壌などの調査も継続的に実施しており、情報を公開して行きます。
- Q5 :
- 火災が発生した部屋以外で放射性物質は使用されていましたか?
- A5 :
- 火災発生当時、RI実験施設内の他の実験室において、放射性物質は使用されておりませんでした。
なお、他の放射性物質については別の場所に保管されており、火災の影響は受けておりません。
- Q6 :
- 消火にあたった消防隊員に放射線の影響はありませんか?
- A6 :
- 消火作業に携わってくださった方々については、装備品の汚染検査と、サーベイメータを用いた測定を実施させていただきました。どの結果も自然放射線レベルで、今回の火災による放射性物質に関連した、人体への影響はないと考えられます。
- Q7 :
- この火災により、子供のからだに影響があるのか心配です。
- A7 :
- この火災で、放射性物質が外部に漏えいした痕跡は検出されておりません。
今回の火災による放射性物質に関連した、人体への影響はないと考えられます。
- Q8 :
- 火災のあった実験室では、放射性物質の他に化学物質などの使用はなかったのでしょうか?
- A8 :
- 京都大学では化学物質の所有状況を管理するシステムがあり、この情報をもとに聞き取り調査と現場調査をしました。
火災があった実験室には、生理食塩水、酢酸ナトリウム水溶液、酢酸アンモニウム水溶液があり、この他にスプレー缶やエポキシ缶もありました。
- Q9 :
- 火災時に放出された煙の補集や測定はしていないのでしょうか?
- A9 :
- 煙の補集や煙中の放射線量の測定はしていませんでした。
- Q10 :
- 届出中のバックグラウンド値が一定ではありません。
- A10 :
- バックグラウンドは実測値です。測定している場所に依存しますので、一定の値にはなりません。
- Q11 :
- 火災発生後に、液体窒素を用いて空気中のトリチウム(H-3)は採取しなかったのですか。
- A11 :
- 採取していませんでした。
- Q12 :
- 届出の中で、数値の桁数が異なっています。
- A12 :
- 測定した値と帳簿に記載する値では、有効な桁数が異なります。
- Q13 :
- トリチウム(H-3)の拡散はなかったのでしょうか。
- A13 :
- 室内で蒸発した水は通常の排気経路で放出されたと考えております。
- Q14 :
- 京都大学で発生した放射性汚染物は、どのように廃棄されているのでしょうか?
- A14 :
- すべての放射性汚染物は、法令に従い日本アイソトープ協会に委託して廃棄しております。