京都大学 環境安全保健機構

吉田地区ESCO事業提案審査の講評

京都大学吉田地区ESCO事業提案審査の講評

京都大学吉田地区ESCO事業は、民間のノウハウ、経営能力及び技術的能力を活用することによって、省エネルギー化の推進による環境負荷の低減並びに光熱水費の効果的な削減を図ることを目的としたものであり、広く事業提案を募集したところ5企業グループから参加表明書が提出されました。そこで、環境・エネルギー管理推進室においてはこれらの参加表明者に選考用提案書の提出を求めましたところ、5企業グループから提案書が提出されました。

環境・エネルギー管理推進室は第6回推進室会議を開催し、これらの提案書をもとに各企業グループのプレゼンテーションを受け、ヒアリングを行うとともに、提案審査要領に則り、厳正、かつ、慎重に審議した結果、最優秀提案者として オリックスファシリティーズを代表者とするグループ、優秀提案者として(株)関電エネルギーソリューションを代表者とするグループを選定しました。

最優秀提案者は、各年に十分なエネルギー削減量が見込めること、二酸化炭素の削減効果が高く地球温暖化対策が有効であること、財政面において契約期間中のエネルギーコスト削減額が大きいこと、更に技術面において導入する省エネルギー手法の種類が多く、具体性・妥当性があり、加えてクリーンな自然エネルギーを活用する太陽光発電システムを設置するなど多彩な提案があり全体としてバランス良く優れていることなどを高く評価しました。

優秀提案者は、財政面において契約期間中のエネルギーコスト削減額からESCOサービス料を減じた最低保障利益が大きいこと、ESCOサービス料が安価なこと、技術面において提案に関する安全性・信頼性が高く計測検証方法が優れていることを評価しました。

本事業の実施にあたり、高い技術力と優れたアイデアに基づいた貴重な提案をいただき、かつ多大な労力をおかけいただいた提案者に、心から敬意と感謝の意を表しお礼を申し上げます。

平成20年11月5日

京都大学環境・エネルギー管理推進室
室長  吉 田 治 典

[参考]
ESCO事業とは?
ESCO(Energy Service COmpanyの略。エスコと読む)事業とは、工場やビルの省エネルギーに関する包括的なサービスを提供し、それまでの環境を損なうことなく省エネルギーを実現し、さらにはその結果得られる省エネルギー効果を保証する事業です。